ステロイド点眼薬の基本と選び方

目が赤くなったり、炎症がひどいときに「ステロイド点眼薬」って名前を聞くと、ちょっと怖いイメージがありますよね。でも、正しく使えば症状をすぐに和らげる強い味方です。ここでは、いつ使うべきか、どんな副作用があるか、そして安全に使うコツをシンプルにまとめました。

いつ使うべき?代表的な適応症

ステロイド点眼薬は主に以下のような目のトラブルに使われます。

  • 結膜炎や角膜炎などの炎症性疾患
  • 手術後の炎症抑制(例:白内障手術)
  • アレルギー性結膜炎や乾燥性角結膜炎の重症例

症状が軽いときは市販の人工涙液や抗ヒスタミン点眼薬で様子を見ることが多いですが、医師が「炎症が強い」「自然回復が遅い」場合にステロイド点眼薬を処方します。自己判断で使わないことが大事です。

副作用と注意点

ステロイド点眼薬の副作用は、使い方次第で出やすさが変わります。代表的なものは次の通りです。

  • 眼圧上昇(緑内障リスク)
  • 白内障の進行
  • 感染症の二次感染(カンジダや細菌)
  • 角膜の薄化や潰瘍

特に長期間使用する場合は、眼科医に定期的に眼圧チェックを受けるのが必須です。また、使い始めは1日1回や2回と少量から始め、症状が落ち着いたら徐々に減量します。途中で勝手に中止するとリバウンド炎症が起きやすいので、必ず医師の指示通りに止めましょう。

子どもや高齢者は眼圧変動が起きやすいので、特に注意が必要です。処方された薬が「ヒドロコルチゾン」「フルチカゾン」など具体名の場合は、薬剤の強さを医師に確認しておくと安心です。

最後に、点眼の基本的な手順を覚えておきましょう。手は必ず洗い、頭を少し後ろに傾けてまぶたを下げ、薬瓶を上から2~3cmの距離でチラシ状に落とします。薬が目に直接触れないように注意し、点眼後は軽く目を閉じて5秒ほど待ちます。これだけで薬の吸収がずっと良くなります。

ステロイド点眼薬は「正しく」使えばとても効果的です。疑問や不安があるときは、遠慮せずに医師や薬剤師に相談しましょう。安心して目の健康を守るための第一歩です。

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