楽しみにしていた旅行、でもワルファリンを飲んでいると『大丈夫かな?』と心配になりませんか。突然のけがや時差、旅先の食事…いろいろ不安がよぎる気持ちは、僕もよくわかります。実際、『ワルファリン中の旅行は無謀』なんて昔はよく言われたけど、今は工夫次第で問題なく行ける時代。押さえるべきポイントと現状、実体験を交えてスッキリ説明します。
まずこれだけは!ワルファリン服用者の旅行ポイント【TL;DR/要点まとめ】
- ワルファリンと旅行の日程・行き先で必要な準備が変わる。
- 旅先の医療体制を事前確認。英語表記の服薬証明や診断書も持参!
- 機内や現地での食事・アルコール摂取は内容も量も重要。
- INR管理(血液サラサラ度)は、出発直前に必ずチェック。
- もしもの服薬忘れ・トラブル対策も、実例を元にわかりやすく紹介。
準備がすべて!旅行前のスマートな段取り術
ワルファリン服用者が楽しく旅するには、出発前の準備力が未来を分けます。まず大事なのは、かかりつけ医と出発日の相談。変わった環境だとINR値(血のさらさら具合)が思わぬタイミングで乱れやすい。僕の場合、出国1週間前と2日前の2回血液検査するのが定番です。
- 旅行中に服用時間がずれそうなら、現地時間で何時に飲むか医師と相談
- 薬は少なくとも『倍+予備2日分』持っていく。機内・預け荷物どちらも用意
- 『国際ワルファリン手帳』や、服薬説明を英語or現地語で記載した紙も携帯
これ、紀子の場合も役立ったポイント。英語圏以外だと、Google翻訳を駆使して『抗凝固剤(ワルファリン)服用中』と明記したメモも用意してたら、現地のスタッフや医師に一発で事情が伝わりました。
食事・時差・アクシデント…旅先で気をつけたいこと
普段と違う空気・食べ物・活動量、全部がINR値に影響します。まず、現地の食事。ビタミンK(納豆、ほうれん草、ブロッコリーなど)が多い料理には注意してる人も多いけど、意外と油断しがちなのは『現地野菜のサラダ』や健康志向のグリーンスムージー。
- 外食が続くなら、必ず食べる量・内容に一貫性を持たせる
- アルコールは特に日本出発時より控えめに(肝臓が敏感になります)
- 飲み忘れが起きやすいので、一日の予定を見ながらスマホでリマインド
僕がシンガポールへ行ったとき、うっかり現地の生野菜でビタミンK摂取が増え、一時INR値が下がり気味に。日本帰国後に調整したほうが楽なので、「旅先では食事を安定させる」ことを意識しました。アクティビティもアクシデントも、ワルファリン服用者には大ごと。ケガしたら必ず現地の医療にすぐ連絡。そのとき『ワルファリン服用中』の証明メモが本当に役立つ。
場面 | 要注意ポイント | ワンポイント対策 |
---|---|---|
海外渡航 | 医療体制・薬入手難易度 | 出発前に日本大使館や病院をリストアップ |
飛行機内 | 薬の携帯・服用タイミング | 手荷物+預け荷物ダブル管理 |
外食 | ビタミンK摂取量不明 | メニュー写真で食材を記録 |
アクティビティ | ケガのリスク増大 | 応急処置キット+連絡先メモ必携 |

旅をもっと快適&安全にする便利な持ち物リスト
「あれを持ってくればよかった…」は旅の大敵。僕と紀子がリストアップした持ち物で後悔したことは本当に減りました。
- ワルファリン錠剤(2つ以上の収納場所が鉄則)
- 長期旅行ならINRモニター(自己測定器、レンタルも可)
- 英語または現地語での服薬証明書
- 国際保険証・旅行傷害保険の連絡先メモ
- 救急連絡カード(ICEカード)
- 普段の食品・おやつ(食事の安定用)
- 応急処置キット(絆創膏・消毒綿 など)
- 紙とペン(現地スタッフへのメモ用)
- 体温計(発熱時の確認用)
特にINR自己測定器は、2025年の今レンタルが簡単になり、帰国後の病院でもデータがそのまま使えて便利。突然のトラブルもスピーディに対処できるから、長期旅行ならレンタルも視野に入れてみてください。
旅先で想定外が起きたときのレスキューQ&A
- Q. 薬を一回飲み忘れた場合は?
すぐに気づいたならその時点で服用を。既に数時間経って次の服用時刻が近い場合はスキップ&次回は通常通り。2回分を一度に飲まないよう注意。状況によっては現地の医師・薬局に相談が安全です。 - Q. 転倒・ケガで出血したら?
止血に時間がかかることが多い。まず圧迫止血、状況を写真で記録し、現地医療機関で『ワルファリン服用中』を伝えてください。 - Q. 現地で薬を紛失した!
予備がなければ、事前にリストアップした現地の病院・薬局へ。ただ、現地で全く同じワルファリン(商品名・成分含量)が入手できるかは国ごとに違うため、医師・保険会社にも同時連絡がおすすめ。 - Q. 海外/遠方でINR管理したいときのベストな方法は?
INR自己測定器(レンタル含む)または近隣の医療施設での採血が確実。今(2025年)は自己測定が普及し、日本の主な血液凝固管理センターとも連携取れるケースが増加中。
次のステップ:旅行タイプ別の準備ポイント
- 短期国内旅行:薬の予備+応急セット携帯でOK。INRは前日チェック。
- 長期or海外旅行:服薬証明・INR自己測定器+現地医療リスト化が肝心。食事にも慣れるまで注意。
- 高齢者・複数薬併用の方:同行者へも服用スケジュールや緊急時の対応をしっかり説明。
- 初めての方:とにかく医師との相談を早めに。スケジュール・食事管理、ちょっとした不安も遠慮なく伝えてOK。
旅先の自由を守るのも、自分の体を知ることから。新しい土地を思い切り楽しむために、1つでも『やっておいて良かった!』が増えればうれしいです。
HIROMI MIZUNO - 22 8月 2025
出発前にINRをチェックしておくのは本当に肝心。
普段どおりの食事ができない環境だと値がぐっとぶれることがあるから、出発の1週間前と直前に血液検査を入れて、安全圏にあるか確認するのが安心だよ。薬は手荷物と預け荷物に分けて持つのが鉄則で、万が一の遅延や紛失にも対応できる。
あと、服薬証明は日本語だけじゃなく英語や現地語でも準備しておくとスムーズ。スマホの翻訳画面だけに頼らず、紙でも一枚持っておくと医療機関で役立つよ。