- I-Pillは緊急避妊用の薬で、72時間以内の服用で高い妊娠防止効果があります。
- 正しい使用方法とタイミングを守れば、90%以上の確率で妊娠を防げます。
- 副作用としては吐き気や頭痛が一般的ですが、ほとんどは一時的です。
- 日本では医師処方が必要で、オンライン診療や調剤薬局で入手可能です。
- 価格は保険適用外のため、1錠あたり約3,000〜4,500円が相場です。
I-Pillとは何か
緊急避妊薬の中でも最も知られているI-Pillは、レボノルゲストレルという合成プロゲステロンを主成分としています。性交渉後72時間以内に服用すれば、受精卵が子宮内膜に着床するのを防ぐ仕組みです。日本国内では「レボレシチン錠」として販売されており、海外ブランド名がI-Pillです。
2025年現在、厚生労働省はI-Pillを含む緊急避妊薬を医師の処方箋があればどこでも購入できると定めています。市販薬ではありませんが、オンライン診療サービスの普及により、わざわざ医院へ足を運ばなくても処方を受けられるケースが増えています。
効果と正しい使用方法
緊急避妊薬の効果は服用タイミングに大きく依存します。以下に具体的な手順と効果率を示します。
- 性交渉後できるだけ早く、すぐに医師の診断を受ける。
- 医師の処方が下りたら、指示通りに1錠(1.5mg)を服用。
- 72時間以内に服用すれば、妊娠防止率は約92%(12時間以内は95%以上)。
- 服用後24時間以内に嘔吐した場合は、再度1錠を服用するか、医師へ相談。
時間が経つほど効果は低下しますが、120時間(5日)まで服用は可能です。ただし、この期間になると効果率は約58%にまで落ちます。従って「早いほど安全」という認識を持って行動することが重要です。
副作用・注意すべきポイント
I-Pillは比較的安全な薬ですが、以下のような副作用や注意点があります。
- 吐き気・嘔吐:服用後数時間に起こることが多いです。嘔吐した場合は再服用が必要です。
- 頭痛・めまい:軽度のものが多く、数日で改善します。
- 月経不順:次の月経が早まる、遅れる、出血量が増えることがあります。
- 血栓リスク:既往歴に血栓症がある人は使用を避けるべきです。医師に必ず相談しましょう。
また、I-Pillは避妊効果を持続させるものではありません。次回からは通常の避妊方法(ピルやコンドームなど)を併用してください。

日本での入手方法と価格
日本国内でI-Pillを手に入れるには、以下のルートがあります。
- 医師の処方箋取得:婦人科や産婦人科で直接受診。
- オンライン診療:認可された医療機関の遠隔診療サービスを利用し、処方箋をメールで受領。
- 調剤薬局:処方箋を持参すれば、全国の調剤薬局で受け取れます。
価格は保険適用外なので、1錠あたり約3,000円から4,500円程度です。オンライン診療の手数料が別途発生する場合がありますが、診療時間の短縮や自宅配送が可能になる点で人気があります。
製品名 | 有効成分 | 服用期限 | 効果率(72h) | 価格(円) |
---|---|---|---|---|
I-Pill(レボレシチン) | レボノルゲストレル 1.5mg | 72時間 | ≈92% | 3,200 |
エラジー(ウリプリン) | ウリプリン 10mg | 120時間 | ≈85% | 3,800 |
ノルレバ(ノルレバ) | レボノルゲストレル 1.5mg | 72時間 | ≈90% | 4,500 |
上の表は2025年の平均価格と効果率を示しています。選ぶ際は「服用期限」と「価格」のバランス、そして自分の体調や過去の経験を考慮してください。
よくある質問
- Q: 服用後に生理が遅れたらどうすればいい?
A: 1〜2週間遅れることは普通です。遅れが2週間以上続く場合は受診を。 - Q: 体重が重い人でも同じ効果ですか?
A: 体重が80kg以上の場合、効果がやや低下することがあります。その際は医師に相談し、代替薬を検討。 - Q: 次の月経が来る前に新しいI-Pillを使える?
A: 連続で使用することは推奨されません。最低でも1か月の間隔を空け、通常の避妊方法に切り替えてください。 - Q: 乳幼児への影響は?
A: 妊娠が成立した場合でも胎児へのリスクは低いとされていますが、確実性はありません。妊娠が判明したらすぐ医師に相談。
次にすべきこと/トラブルシューティング
この記事を読んでI-Pillの理解が深まったら、以下のステップを実践してください。
- 緊急時に備えて、最寄りの産婦人科やオンライン診療サービスの連絡先をメモに残す。
- 保険証と身分証を常備し、処方箋が必要になる状況に備える。
- 副作用が出た際の対処法(嘔吐、重度の頭痛など)を家族やパートナーと共有。
- 次回以降は定期的な避妊方法を検討し、I-Pillはあくまで“バックアップ”として位置づける。
もし服用後に強い腹痛や持続的な嘔吐が続く場合は、すぐに医療機関へ連絡してください。安全に使うための情報は常に最新のものを確認することが大切です。
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